ケイ素へのこだわり【4章-1】


私たちは、「ケイ素・シリカをより多くの消費者に正しく理解してもらい、健康維持に役立ててほしい」という目的があり、ケイ素(シリカ)サプリメントの比較評価やランキングを公開しています。そのため、ケイ素に対して、より深く理解することも重要です。サプリメント商品の説明から少し遠ざかってしまいますが、ケイ素に関する情報を広く紹介したいと思います。

美容だけでなく、ご高齢の方へも/ケイ素の重要性

現在、ケイ素・シリカ商品は、美容意識が高い女性の間で人気が出てきています。実際にケイ素は優れた美容のサプリメントでもあるため、実感する人が多いからだと思います。しかし、本サイトでは、男女限らずに、とくにご高齢の方にケイ素商品を強くお勧めしたいと思っています。それは、ご高齢の方にこそ、意義が大きい必須ミネラルだからです。
シリシアは、ドイツの厳しい規格を通過したレホルム商品だとして紹介しました。実は、何千個とあるレホルム食品のなかで、ケイ素(シリカ)サプリメントが10年連続でNo1、つまり最も売れている商品になっているそうです。それほどに、ケイ素は必要不可欠なミネラルとして、欧米では既に認知されています。
もちろん、コラーゲンの生成から、健康な肌、髪を構成するために必要なミネラルであり、美容面でのケイ素の重要性は一般的に良く知られています。そのため、エステやヨガ教室に通うような美容意識の高い女性たちが、美容情報のネットワークのどこからか評判を聞きつけて、いち早くケイ素の服用を始めているのが実態です。
一方で、今の日本は高齢化により、歯や骨の健康維持も大きな課題のひとつですが、もちろん、ケイ素・シリカは骨や歯においても主要な構成成分となっています。とくに骨や歯の病気は重大で、しかも今の医学・薬では簡単には治らない病気で苦しんでいる人は大勢います。当然あくまでサプリメントですが、そういった方々にも健康補助のための栄養ミネラルとして、手軽に、安価に、継続的に、飲用できることが本当に素晴らしいことだと考えられます。(※もちろん、ケイ素サプリメントを服用していても、お薬や通院は必要不可欠となります。あくまでケイ素サプリメントは治療を目的とする医薬品ではありません。十分にご注意ください。)

フラミンガム子孫研究 (※1,2)/ケイ素の重要性の発見

ケイ素の大切さを語るうえで欠かせない研究が、1940年代からの「フラミンガム研究」と1970年代からの「フラミンガム子孫研究」です。驚くことに、この一連の研究は、開始してから60年以上も続いています。
アメリカのマサチューセッツ州の都市ボストンから30kmほど離れたところにフラミンガムという人口約3万人の町があります。その町で、1948年9月から歴史に残る偉大な研究がスタートました。国立衛生研究所(NIH)の一部門が、ひとつの町をまるごと研究の対象として、その住民の健康や病気の状態の推移を追うという国家計画が始められ、町にあるユニオン病院にフラミンガム研究所が設置されました。その結果、今では誰でも知っていることですが、高血圧、肥満、糖尿病、喫煙の合併が心臓病での死亡リスクを高くすることなどを明らかにしており、「危険因子」という言葉も、この研究によって使われ始めました。
この調査では、町の住民たちは、何を毎日食べたかを細かく記録・報告して、また、定期的に健康診断を受けなければなりません。このような徹底した大規模調査で、普通の状態の人々がどんな要因でどのような病気にかかりやすいかを調査したのです。
さらに、1970年代に入ってから、英米合同研究チームが、フラミンガム研究に参加した子供を対象にしたフラミンガム子孫研究を開始しました。30歳から87歳までの男女約2800人が対象となり、同じように、食生活と健康状態が調査されました。
この二つの研究の成果をまとめ、2004年4月に、人体におけるケイ素の重要性が発表されています。この重大な発表のなかで、カルシウムよりケイ素が重要だと、当時の常識を覆すような実証データが公開されたのです。
※1 参考文献: 渡辺和彦著 (2011)『ミネラルの働きと人間の健康』 農文協
※2参考文献: 日本珪素医療研究会 (2015)『医師が臨床するケイ素の力』 青月社

ケイ素は人間の必須ミネラル!

ケイ素が重要だと繰り返し述べていますが、ケイ素は人体にとってどういう存在なのでしょうか?驚くべきことに、ケイ素は人間のすべての器官に使われている唯一のミネラルなのです。目や手、足、鼻、口、歯、骨、舌、胃、心臓、肺、腸、肝臓、肌、髪、爪などすべてです。
余談ですが、実は、ケイ素は、1940年代より、植物の有用元素とされていました。1972年になって、ラットやヒヨコで、必須の元素だという事が確定しました。2006年には、岡山大学の馬教授らが高等生物界ではじめてケイ素のトランスポータを発見しました。トランスポータとは、栄養素などを細胞内に吸収したり、細胞から排出したりする細胞孔のことです。トラスポータがあるということは、つまり、植物の種類のよってなぜケイ素の吸収能力が違うのかということも、遺伝子的にわかるのです。たとえば、稲でケイ素のトランスポータが見つかっているので、稲ではケイ素は必須です。しかし、アブラナ科植物にはケイ素のトランスポータ遺伝子が存在しません。つまり、植物によって、遺伝的にもケイ素が必須かどうかは違ってきます。(※3)
※3参考文献:渡辺和彦著 (2011) 『ミネラルの働きと人間の健康』 農文協

ケイ素の摂取タイミング(代謝から、効率的なのは1日二回)

ケイ素(シリカ)サプリメントはあくまでもサプリメントであり、医薬品ではありません。そのため、薬機法に従い、摂取時間が指定されることはありません。ただし、消費者の皆さまの有益かつ無害な情報になる範囲で、某研究所の食品研究者の方の見解をもとに、摂取するタイミングを考える参考情報を共有したいと思います。これは外部研究所の食品研究者の方の見解です。
体内のケイ素の代謝についてはまだ深く知られていませんが、現時点で判明しているところでは5~6時間程度で体外に排出されると言われています。そのため、体内のケイ素濃度を一定に保つという点ではこまめな摂取というのは確かに、その大変さ・面倒さを無視すれば、一般的な考えだと思われます。
しかし、人体の代謝サイクルという考え方から、本サイトでは、1日2回の摂取目安くらいがちょうど良いのではないかと考えています。一番重要なのは夜寝る前の服用です。寝る子は育つとか、夜22字~2時がお肌のゴールデンタイムといった言葉は、実は寝てから2~3時間で分泌量のピークを迎える成長ホルモンに関わるものです。成長ホルモンというと子供の成長に関するものを想像しますが、このホルモンは人間の新陳代謝に関係するホルモンで成人してからも分泌されます。就寝後2~3時間、すなわち夜中の時間帯に成長ホルモンが分泌され、新陳代謝が活発になる時間帯なのです。
その為まずお勧めしたいのは就寝前のタイミングです。成長ホルモンは1日に1回しか分泌されないのではなく、少しずつ継続して分泌されます。成長ホルモンの分泌サイクルに触れているサイトによると、午前中にもピークが見られます(※1)。それらを考えると朝食後と寝る前に摂取し、成長ホルモンが分泌されるタイミングに合わせる1日2回の摂取方法をお勧めします。

鎮痛剤のようなずっと続く頭痛に対しては継続的に一定の血中濃度が持続した方が良いかと思いますが、ケイ素は必要な時に集中して補充する形の方がより効果的であると考えます。

※1 参考サイト 「成長ホルモン治療情報サイト JCR」…わかりやすいです。
http://jcrgh.com/seijin/sukoyakaclub/c02.html