消費者注意⑥「不信の水素水商法=日本珪素医科学学会と濃縮液企業」【3章-6】

2016年には、健康補助の飲料として売られていた「水素水」がその宣伝や商法について強く非難されました。この水素水商法を仕掛けていた学会の一つに「日本酵素・水素医療美容学会」がありました。実は、その「日本酵素・水素医療美容学会の理事長」が、「日本珪素医科学学会の理事」も務めており(※1)、それがインターネット上でも一部の人々の間で話題となっております。たしかに、私たち消費者は、ケイ素サプリメントにおいても、水素水商法と同じような不信感を抱かせるサテライト商法を行っている「日本珪素医科学学会」と、そこに専属する濃縮液メーカーに対して、とくに注意が必要だといえるでしょう。
しかし、このようなネガティブな評判が事実だとしても、ここで私たち消費者が理解を間違えてはいけないことは、「水素水と違って、ケイ素は、ミネラルとしての重要性は海外研究・海外市場を含めて、何十年と実績が積み上げられている」ということです。たとえば、ケイ素の重要性は、世界的に有名な欧米共同の大規模調査研究フラミンガム研究・フラミンガム子孫研究等でも立証されています。欧米各国と同様に素晴らしい健康補助の役割を本来果たすべきケイ素サプリメントが、今は下火となった水素水商品の二の舞にならないこと祈るばかりです。実際、本調査の通り、本当に良いケイ素サプリメントは存在しています。
(※1 ~2017年3月時点)

【要点1】日本珪素医科学学会と、その専属の濃縮液メーカーは、水素水商法と同じような不信感を抱かせるサテライト商法を行っており、インターネット上で悪い評判が立っている。たしかに、日本珪素医科学学会と、そこに専属する濃縮液メーカーの宣伝方法に対しては注意が必要とは、言わざるを得ない
【要点2】しかし、私たちが本当に理解すべきことは、水素水と違って、ケイ素は、ミネラルとしての重要性は海外研究・海外市場を含めて実績が何十年と積み上げられており、世界的にも認められている人体に必要なミネラルであること。良い商品を見極めれば、ケイ素は健康維持のサプリメントとしては非常に優秀だと断言できる

水素商法の「日本酵素・水素医療美容学会」と「日本珪素医科学学会」

図1.仕掛け人が重複するビジネスまとめ(@domoboku氏 2016年)

図1は本サイトで作製したものではなく、「【闇】水素水商法とケイ素商法の生みの親が同一人物だと判明する」というサイト記事で扱われている図(@domoboku氏の作製)を引用したものです。非常にわかりやすいので、本サイトでも拝借して掲載させていただきます。
私たちが伝えることができる事実は、2016年に、健康補助飲料として売られていた「水素水」が、その宣伝内容・商法について大きく非難された事件があり、それと同じ取り組みをしていると想定されるのが、日本珪素医科学学会と、そこに専属する濃縮液メーカーだという話題が、インターネット上でなされているということです。この日本珪素医科学学会とそのやり方に、消費者として多くの人が不信感を募らせ、ネット上でネガティブな評判がなされています。(本サイトでは、それらの掲載は控えます。)

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・日本珪素医科学学会 (再掲)
http://jmsis.jp/
濃縮液ケイ素サプリメントの大元商品のumo(製造元:APAコーポレーション)を販売するために作られた学会と言われているそうです。その理由を聞いたところ、まず、資金的・利益的なつながりがあると言われています。また、日本珪素医科学学会は、公的な研究機関ではなく、あくまで任意団体となります。ちなみに、APAコーポレーションの代表取締役も、日本珪素医科学学会の理事メンバーに入っています。
本学会に属さない独立したケイ素研究者にヒアリングした結果によると、TOP画面の第一行目に、「※当会の研究で使用している珪素素材は水溶性珪素umo(ウモ)です。類似珪素商品にご注意ください。(2017年3月時点)」という、ケイ素素材を特定営利商品に限定している文言が入っている事は、自由な研究を思想とし、その科学的妥当性をオープンな場で検討論議する普通の研究学会から考えると有り得ず、ケイ素研究の可能性を極端に狭めている、ということです。なんと、umo以外のケイ素素材を使用している一般的な研究者は、この学会からは排除されているそうです。

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APAコーポレ―ションは様々な濃縮液商品の製造元

APAコーポレーションという濃縮液メーカーは、様々な濃縮液タイプのケイ素商品の製造元となります。APAコーポレーションは、いろいろな販売企業のために濃縮液を(OEM)製造し、商品を供給しているのです。たとえば、「超濃縮ケイ素PF(販売元:ケイ素ショップ株式会社)」「umo plus(販売元:リンクス)」「Hyper Umo DK9(販売元:リプロ)」などもAPAコーポレーションが製造しています。なぜ、濃縮液タイプには、同じようなケイ素濃度の商品が多いのかお分かりになったでしょうか。
日本珪素医科学学会は、APAコーポレーションが製造するumoをはじめ、これらの濃縮液商品を大々的に推奨しています。一方で、APAコーポレーションの代表取締役も、日本珪素医科学学会の理事メンバーに入っています。さらに、日本珪素医科学学会の協賛会社にも入っています。また、上記の濃色液商品の販売会社であるリンクス、リプロなどの販売会社も日本珪素医科学学会の協賛会社となっています。
このように資金・利益が巡回しているのです。だからこそ、日本珪素医学会は、濃縮液タイプを強く推奨し、umo以外のケイ素の研究は否定しています。通常の学会では、特定の営利目的商品での研究に制限することは考えられません。
日本珪素医科学学会と濃縮液メーカーは、消費者にはわからないようなサテライト広告の方式を活用して、あたかも濃縮液のケイ素商品が医学的・権威的な研究会で正式に推奨されている良い商品だと思わせようとしているのです。

補足:過去の水素水商法とそのバッシングについて

補足として、水素水についても説明しておきましょう。
2016年の水素水バッシングの以前は、「水素水」について、体の老化を進める活性酸素を除去したり、がんを予防したり、などと様々な情報が飛び交っていました。スポーツクラブの中には、ダイエットに有効だなどとして目玉企画で水素水生成器の導入を進めるところもあったほどです。
一方で、2016年春ごろから、水素水バッシング報道が本格的に始まり、水素水に対する専門家の反論も相次ぎ、大手ニュースメディアでも議論が白熱していました。ついに、2016年6月に、国立健康・栄養研究所がホームページ上で「水素水」の有効性について、「信頼できる十分なデータが見当たらない」という研究結果を発表されるに至っています。

また、以下のホームページがわりやすいので、紹介しておきます。
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【悲報】水素水 効果はなかった。伊藤園『あれはだたの水です』

以前よりウェブメディアが中心となってバッシングしてきたインチキ水素水について、ついにマスメディアもその詐欺まがいの商売を叩き始めた。
東京新聞は水素水を特集し、効果はないと断言した。これは素晴らしい報道だ。紙面によると、2007年に大学教授が水素水の効果を理論的に論文で掲載し「活性酸素の働きを抑制する効果がある」と謳ったことからブームが始まった。しかしながら、現在市販されている水素水関連の商品はその効果が実証されておらず、トクホなども取得していない。
高額な水素発生器を購入した高齢者が消費者相談窓口に苦情を寄せる例も急増しており、悪質な商売に歯止めをかけるときがついにきた。
東京新聞では水素水を販売している伊藤園に電話で取材。その結果は「言葉の切り方次第で商品の意図がゆがんでしまう恐れがあるのでコメントは避けたい」という回答だった。なんだか事前に想定済み・対策済みの回答のような気がしてしまう。
ただし、よくある質問については伊藤園の自社HPで説明しているのでそちらを参照してほしいとのこと。それではということでnetgeek編集部は早速確認しにいき、信じられないものを目の当たりにした。
なんと伊藤園は水素水には健康効果は期待できないと公に発言し、販売する理由については水のような水分補給目的で売っていると開き直っている。効果が一切ないことを知りながら顧客を騙し、法の抜け穴をかいくぐってこんな商売をするとはなんと悪質な。
(一部抜粋)
出所:2016年5月31日 『netgreek』 >http://netgeek.biz/archives/74401
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本当に良いケイ素商品は存在する!水素水とは本当に違う。

繰り返しますが、本サイトで最も伝えたいことは、日本珪素医科学学会や専属の濃縮液メーカーのサテライト商法の悪評判ではなく、それにもかかわらず、「ケイ素は、水素水と違って、人間に必要とされるミネラルとして重要性は非常に高く、すでに海外研究・海外市場を含めて、何十年と実績が積み上げられている」ということです。良い商品を見極められれば、ケイ素は健康維持のサプリメントとしては非常に優秀だと、私たちは心底断言できます。
たとえば、ケイ素の重要性は、世界的に有名な欧米共同の大規模調査研究フラミンガム研究・フラミンガム子孫研究等でも立証されています。私たちは、日本珪素医科学学会と濃縮液メーカーのサテライト商法がインターネット上商法で、ケイ素商品全体のイメージが悪くなってしまうことが大きく懸念しています。

日本珪素医科学学会のようなサテライト商法については、消費者の私たちがその権威的な名称を鵜呑みにしない様に、ケイ素の知識をつけて、しっかりと対処していかなければなりません。同医科学学会は、水素商法の様に、自分たちとつながりがあり(資金的なつながりも含めて)、利益になる濃縮液タイプの商品だけを推奨し、研究の対象としています。しかし、私たちが本格的に調査した結果、日本珪素医科学学会が推奨する濃縮液タイプの商品以外に、優れた商品、信頼できる商品はたくさんあります。ぜひそのことを消費者の皆さんにもお伝えしたいのです。それこそが、消費者の選択の権利を尊重することにつながると信じています。